IPv4 over IPv6の確認方法|おすすめ診断サイトを紹介!
こんにちは、タクです。
光コラボでできるだけ快適なインターネット環境をお求めの方には、今はIPv4 over IPv6の利用が欠かせません(※①)。しかしプロバイダから「対応してる」とは言われていても、確認しておきたいという方は少なくないでしょう。
例えば、IPv4・IPv6それぞれの接続状況を判定してくれるサービスは、大手プロバイダのサイトやいくつもの企業サイトで提供されています。しかし、最も重要なIPv4 over IPv6を利用できているのか否かを明示してくれるサイトはあまり多くありません。
この記事ではIPv4 over IPv6の利用を確認できるサイトをご紹介します。分かりやすく明示してくれるものを選びました。
Contents
1、IPv4 over IPv6が確認できるサイト
- みんなのネット回線速度
- v6v4.net (v6プラス利用者向け)
- クロスパス接続確認サイト (クロスパス利用者向け)
また、現在国内で普及しているIPv4 over IPv6サービスはv6プラスとクロスパスが多くを占めます。v6プラスを契約してる方は「2,v6v4.net」、クロスパスを契約してる方は「3,クロスパス接続確認サイト」の利用がおすすめです。本ページ下にてそれぞれ解説しています。
[表記について]
●v6プラス ・・・ IPv4 over IPv6技術「MAP-E方式」を利用したインターネット接続サービスの名称の1つ。JPNE提供。
●クロスパス ・・・ IPv4 over IPv6技術「DS-Lite方式」を利用したインターネット接続サービスの名称の1つ。アルテリアネットワークス提供。
上記の他に、IPv4、IPv6それぞれの接続状況を教えてくれるおすすめサイトは下記があります。より詳細な診断が可能なサイト順にご紹介しています。
ただしこれらは「IPv4 over IPv6」の利用を分かりやすく明示してくれるものではありません。プロバイダ提供の診断サイトに関しては、基本的にサービス利用者の方のみ詳細な接続環境の確認が可能です。
結論、IPv4 over IPv6での接続を確認できる最もおすすめの方法は、契約しているプロバイダが提供する接続状況確認サービスを利用することです。
契約中プロバイダのサイトTOPから「IPv6 接続確認」などのキーワードでサイト内検索してもいいですし、「(ご利用プロバイダ名) IPv6 接続確認」などでGoogle検索しても出てきます。
ただしプロバイダによっては、IPv4 over IPv6を利用中か否かの詳細な判定をしてくれるところもあれば、IPv4・IPv6どちらで接続しているかの判定のみに留まるところもあります。
例えば、OCNや@niftyを契約・利用中の方であればそれぞれ下記4、5の利用で詳細な判定が可能です。
【▼その他接続状況診断サイト一覧】
- あなたのIPv6接続性をテストしましょう。
- IPv6-test.com
- IPv4/IPv6接続判定ページ -JPNE
- IPoE接続環境確認サイト -OCN
- @nifty会員サポート「接続状況確認」-@nifty
- インターネットの未来に向かう準備はできていますか? -Google
1、みんなのネット回線速度 -on flow提供
みんなのネット回線速度(通称みんそく)は速度比較ができる通信速度測定サイトです。さまざまなWebサービスやアプリ開発を手掛ける合同会社on flow提供のサービス。
こちらのサイトの「プロバイダ(ISP)の確認・判定」ページを開くことで、IPアドレス情報からプロバイダとIPv4、IPv6別接続方式を分かりやすく明示してくれます。
下記リンクより直接対象ページにアクセスし判定されます。こちらの「IPv4接続」の項目にIPv4 over IPv6の記載があればIPv4 over IPv6を利用しています。下記画像参照。
ちなみに僕はクロスパス利用者なので、プロバイダ情報からクロスパスもちゃんと記載してくれてますね。また、同サイトで速度測定した際にも同様の接続方式情報が表示されます。
>>みんなのネット回線速度「プロバイダ(ISP)の確認・判定」はこちら
2、v6v4.net -GMO提供
GMOとくとくBB会員サポートページ「v6プラス接続確認方法」で紹介されているv6プラス利用者の方向けの「v6v4.net」です。まずこちらのサイトにアクセスするだけでIPv4、IPv6別の接続判定が行われます。
そして、下部にある「v6プラスで接続しているか確認するにはこちら」をクリックするとJPNE(日本ネットワークイネイブラー)サイトに移り、v6プラス利用中か否かを明示してくれます。「〇v6プラスつかっています」と出ればIPv4 over IPv6を利用できています。
v6プラス = IPv4 over IPv6
・・・v6プラスとは、NTT東西の次世代ネットワーク(NGN)を使用した「IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6」インターネット接続サービス。IPv4 over IPv6技術の1つ、MAP-E方式(※②)を利用。日本ネットワークイネイブラー(株)提供のサービス。
※②一般に「IPv4 over IPv6」サービスで使われる通信技術は、4rd/SAM、MAP-E、DS-Liteの3種類があります。これらの違いとしては、DS-Liteのみ固定IPの利用やポート開放がISP側での処理となりユーザー側ルーターでできない点のみ。速度等の違いはありません。
↓ ↓ ↓
3、クロスパス接続確認サイト -アルテリア・ネットワークス提供
クロスパス接続確認サイトは、クロスパスサービス利用者用のアルテリア・ネットワークス株式会社が運営するサイトです。
こちらのサイトにアクセス後、「確認」リンクをクリックするとご利用端末のIPv4、IPv6アドレスを取得すると同時にクロスパス(= IPv4 over IPv6)の利用判定を行います。
最下段にある「クロスパス(Xpass)」項目に「クロスパス可変サービス利用中」と出ればクロスパス接続ができており、IPv4 over IPv6サービスを利用していることを意味します。
クロスパス = IPv4 over IPv6
・・・クロスパスとは、上記v6プラスと同じくNTT東西の次世代ネットワーク(NGN)を使用した「IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6」インターネット接続サービス。IPv4 over IPv6技術の1つ、DS-Lite方式を利用。アルテリアネットワークス(株)提供のサービス。
2、[Windows10]PC設定からIPv4 over IPv6を確認する方法
ここではパソコン内の設定項目からIPv4 over IPv6を利用しているか否かを確認する方法をご紹介します。
ただ、残念ながらパソコン内の各種設定項目の中には利用中か否かを問わず「IPv4 over IPv6」が明確に記載されているような場所はありません。しかし、下記通信方式の組み合わせから消去法により確認・判断することが可能です。
【▼現在主に利用されているNTT系光回線の通信方式4パターン】
- PPPoE + IPv4通信
- PPPoE + IPv6通信
- IPoE + IPv6通信
- IPoE + IPv4overIPv6通信 (←これであることを確認する。)
現在利用されている光コラボなどの通信方式は主に上記4パターンとなっています。ルーターの設定別に分けた場合主に、状況によって1,2が自動で切り替わるデュアルスタック形式と3、4であるケースの3パターンに分かれます。
この3パターンのうち、「3,IPoE + IPv6通信」に関してはIPv4のみに対応したWebサイトにアクセスできないというデメリットがあります。IPoE通信はIPv6のみに対応しているためです。
以上のことから、ご利用のパソコンが「4,IPoE + IPv4overIPv6通信」を利用していることを確認するためには下記2点を確認すればOKです。
- IPoE通信を利用していること。
- IPv4、IPv6接続がともに有効であること。
1、IPoE通信を確認する方法
IPoE通信はフレッツ網の次世代通信方式を表す名称であるため、パソコン内の各種設定項目にこれが明記されているような場所はありません。
(一部、接続先ホスト名などに「ipoe」が記載されているケースもあります。その場合はそれで確認可。)
その為、通信方式の確認はご利用プロバイダ運営のサポートサイトに大抵用意されている接続状況確認ページ等から確認する必要があります。「(ご利用プロバイダ名) iPv6 接続確認」等のキーワードでgoogle検索すると出てきますよ。
上記紹介の「みんなのネット回線速度」サイトでも確認できます。
2、IPv4、IPv6接続がともに有効であることを確認する方法
IPv4、IPv6接続がともに有効になっていることをパソコン内の「設定」から確認する手順は下記。
【Windows10】設定 > ネットワークとインターネット > ネットワークと共有センター > アクティブなネットワークの表示内の「接続」項目にあるリンクをクリックする。WiFiの場合は「Wi-Fiの状態」ウィンドウが開く。
「Wi-Fiの状態」ウィンドウにて「IPv4接続」「IPv6接続」項目がともに「インターネット」、「状態」項目が「有効」になっていればOK。下記参照。
以上2点の確認により、IPv4 over IPv6通信が問題なく行えていると判断することができます。
3、おわりに
現在まだまだIPv4のみに対応したWebサイト(サーバー)は多いので、IPv4、IPv6接続の両方に対応できて高速通信も可能なIPv4 over IPv6という接続方式は今後ますます重宝されるでしょう。
現時点でこのIPv4 over IPv6接続を確認できる最も確実な方法は上記でも言いました通り、ご利用プロバイダが主に自社のサポートサイト上で提供している接続状況診断サービスを利用することです。
当ページでもいくつかご紹介した一般企業さんが提供する診断サイトもいいのですが、やはりそれだと詳細な接続診断には限界があるでしょうし、バックボーン次第なのでものによっては信頼性も疑わしいですからね。
それでは今回はこの辺で。
お読みいただきありがとうございました☺