[乗り換え]光回線の違約金負担キャンペーン7社を比較した


ITマニア
こんにちは、タクです。
こちらの記事では光回線を乗り換え時に違約金等が発生してしまう方向けに、違約金負担キャンペーン(他社解約時の違約金等をのちにキャッシュバックしてくれる)のある光回線を比較紹介していきます。
今は電気通信事業法改正により、2022年7月以降契約分のインターネット回線の解約違約金は月額が上限となったため、以前と比べると負担は大きく軽減されました。しかしそれ以前契約分はまだ万単位の高額違約金が発生します。
また、工事費や端末の残債も万単位の高額請求になってしまうケースも多く、普通に支払うとかなりの負担になってしまうかと思います。当記事では乗り換えの際にこれらを負担してくれる光回線サービスをご紹介していきます。
Contents
1、光回線の違約金負担キャンペーン7社を比較2025年
【比較表】違約金負担キャンペーンのある光回線|2025年7月確認〇・・・還元項目に含まれる。
×・・・還元項目に含まれない。
光回線 | 違約金 | 工事残債 | 端末残債 | 撤去費 | 上限額 |
---|---|---|---|---|---|
1,GMOとくとくBB光(mini含む) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 6万 |
2,eo光 | 〇 | 〇 | △(最大1万) | 〇 | 6万 |
3,ソフトバンク光 | 〇 | × | 〇 | 〇 | 10万 |
4,ドコモ光 | 〇 | × | 〇 | 〇 | 2万5千 (dポイント還元) |
5,コミュファ光 | 〇 | × | 〇 | 〇 | 他社契約解除料 |
6,メガ・エッグ | 〇 | × | × | × | 8万 |
7,auひかり | 〇 | × | × | × | 3万(+2万) |
ここより上記比較表に沿って違約金負担キャンペーンを実施している光回線を解説していきます。各回線の違約金負担キャンペーンは適用条件が定められていますので、ご利用の際は必ず公式サイトで詳細をご確認ください。
1、GMOとくとくBB光
GMOとくとくBBの違約金負担キャンペーンの還元内容は下記。ご覧のように他社解約時に発生しうる負担金はほとんど含まれているといってよい良心的なものとなっています。上限6万円。
・インターネット回線、テレビ、電話等の施設撤去に関わる費用や解約金
・インターネット回線の長期割引等にかかわる解約金
・現在利用中のインターネット回線工事費、端末代等の残債
・GMOとくとくBB光に変更する際の、プロバイダ解約にかかる解約料
・他社固定電話からNTTアナログ回線への切り替え時発生する工事料
(公式サイトより一部を引用したものです。)
GMOとくとくBBは2009年にGMOインターネット株式会社が立ち上げたプロバイダです。GMOインターネットの歴史は、まず1991年に株)ボイスメディアとして創業。そののち時代に合わせて社名変更を繰り返し、2025年1月1日に現在の「GMOインターネット株式会社」となる。GMOグループは2025年1月時点でグループ会社数111社、うち上場会社数10社という巨大企業へと成長しています。お名前.comやバリュードメイン等も運営。
①:1位ドコモ、2位ソフトバンク、3位JCOM、4位So-net、5位Biglobe、6位KDDI、7位オプテージ、8位ニフティ。 参考:GMOインターネットグループ社史 |
![]()
・・・GMOとくとくBB光はドメインやサーバーサービスも運営するIT大手GMOグループの1社が提供する業界でもトップクラスに格安かつ速度高評のNTT光コラボレーションです。公式HPにて速度実測値を公開中。申込内容に応じたキャッシュバックあり。契約期間の縛りなし。ただし、工事費が3年間の分割払いかつ相当額割引となっていますので、もし3年以内に解約すると工事費残債が発生する点は注意です。 ![]() |
・格安(月額3,773円~)&工事費実質無料。 ・1Gご利用の方はルーターレンタル料無料。3年後にそのままプレゼント。 ・超高速v6プラスを標準(無料)提供。 ・電話・テレビオプション加入で追加キャッシュバック。 ・GMOひかりテレビとスカパー!対象商品(月額1,980円以上のプラン)の同時申込でテレビ接続工事料(通常19,800円)が無料。 |
☆さらに格安の専用帯域プランはこちら>> GMOとくとくBB光mini(月額3,300円~) |
2、eo光
eo光の乗り換えキャンペーンの還元項目は下記。GMO同様、こちらも他社解約時に発生しうる負担金はほとんど網羅しています。上限6万円。
・インターネット回線、テレビ、電話などの施設撤去に関わる費用や解約金(ISPの解約金も含む)
・インターネット回線の長期割引などにかかる解約金
・現在利用中のインターネット回線工事費の残債
・モバイルルーターの解約時に発生する解約金
・他社サービスの解約に伴い発生するタブレットなどの端末残債(最大1万円)
(公式サイトより一部を引用したものです。)
![]() ![]()
・・・eo光は株式会社オプテージが提供する関西地方の電力会社系光回線です。乗り換えサポート以外のキャッシュバックがない光回線ですが、ネット・電話・テレビ・Netflix等がお得なセット料金で利用できます。また、eo暮らしスタート割により全プラン初めの1年間が大幅に安くなることで始めやすい点もポイントです。 ![]() |
・eo暮らしスタート割で全プラン初めの1年間が安い。 ・eo光シンプルプラン。戸建て向けキャンペーン。10Gを1年間月額500円で利用可。 ・eo光テレビは地デジ・BSはじめCS放送を最大63chまで視聴可。 ・Gaming Neo。高性能なゲーミングデバイス一式を手軽に定額利用可。月額990円~。 ・全プラン2年目以降は割引がなくなるため月額が高くなる(元値に戻る)。 ・他社からの乗り換えサポート以外のキャッシュバックがない。 |
☆10Gが1年間500円で使える>> eo光シンプルプラン(2年目以降月額5,500円) |
3、ソフトバンク光
ソフトバンク光の違約金負担キャンペーンは下記となっています。合計上限10万円。
・違約金
・撤去費用
・ホームルーター又はモバイルWi-Fiルーターの残債(上限42,000円)
(公式サイトより一部を引用したものです。)
![]() Yahoo!BBはソフトバンク株式会社が運営するISP(インターネットサービスプロバイダ)。まず2001年9月にYahoo!BBとしてサービス開始。2005年にADSLサービスで国内最多の加入数を有する。2015年3月よりソフトバンク光を提供開始。2024年3月末を以てADSLサービスの提供を終了。現在に至る。Yahoo!BB会員数は、総務省発表データとMM総研のISPシェア調査データから2023年時点で約512万件という数値を算出しました。 ●会員数: 約512万件(2023年) ●運営会社:ソフトバンク株式会社 ●対応回線:ソフトバンク光、フレッツ光 ●固定ブロードバンド契約数・ISPシェアランキング(MM総研2024年9月情報): 2位(※①) ●ソフトバンク光でのキャンペーン・・・おうち割光セット|乗り換えキャンペーン[他社違約金・撤去工事費全額負担]|開通前接続機器無料レンタル ※①・・・1位ドコモ、2位ソフトバンク、3位JCOM、4位So-net、5位Biglobe、6位KDDI、7位オプテージ、8位ニフティ。 参考:Yahoo!BB(Wikipedia) |
![]()
おうち割光セット適用で[2or3or4]+5+6=月額550円 ・・・ソフトバンク光はソフトバンク株式会社が提供するNTT光コラボレーションです。対応プロバイダはYahoo!BBのみ。ソフトバンク光はお得に利用するためにはおうち割光セット適用が必須ですので、ソフトバンクスマホをお使いの方向けです。 ![]() ▲10Gお申込みの方はこちらがイチ押しです。 |
・おうち割光セット適用により、固定電話と屋内外のWi-Fi全てをお得なセット料金で使えるようになる。 ・ソフトバンクはOCNと並ぶ日本最上位プロバイダのうちの1社。速度高評。 ・オプション(単体での)料金が高い。 |
4、ドコモ光
ドコモ光はdポイントでの還元です。上限25000ポイント。
・違約金
・撤去費用
・他社モバイルブロードバンド端末代金の残債
(公式サイトより一部を引用したものです。)
![]() OCNインターネットは株式会社NTTドコモが運営するISP(インターネットサービスプロバイダ)。2024年9月のMM総研 固定ブロードバンド契約数・ISPシェアランキング第1位。社史としては、まず1991年に「エヌ・ティ・ティ・移動通信規格株式会社」として設立。1992年に営業開始。1996年にISPサービス「OCN」を提供開始。何度か商号変更を繰り返してのち、2013年に現在の「株式会社NTTドコモ」へ商号変更。OCNは2023年6月末を以てOCN光の新規受付終了とともにサービスを終了。2023年7月より「OCNインターネット」として新しくISPサービスを開始。ドコモ光、フレッツ光に対応。現在に至る。 |
![]()
(タイプAorBあり) (タイプBはそれぞれ月額+220円。) (Wi-Fiルーターはプロバイダ各社が提供。) ※①【▼ドコモ光対応プロバイダ一覧】 ●タイプA・・・OCNinternet,GMOとくとくBB,@nifty,BIGLOBE,BB.excite,楽天ブロードバンド,DTI,andline,SIS,ic-net,hi-ho,Tiger-net.com,エディオンネット,SYNAPSE,@ネスク,TiKiTiKi ●タイプB・・・@TCOM,TNC,AsahiNet,ちゃんぷるネット,WAKWAK 新規受付を終了したプロバイダを除く。まだ少数ですが、他に各地の提携ケーブルテレビの設備を使用したドコモ光タイプCもある。タイプAと同月額。 ・・・ドコモ光はNTTドコモが提供する光コラボレーションで21のプロバイダに対応。選ぶプロバイダ次第で基本月額(2通り)や特典が異なります。ドコモ光の申込窓口は大きく分けて次の3種類。NTTドコモ公式サイト、各プロバイダサイト、受付代理店サイト。おすすめは後者2つ。人気のプロバイダサイトや受付代理店サイトでは高額キャッシュバックやお得な割引特典が用意されています。 |
・ドコモ光のおすすめプロバイダは速度高評順に次の3社。OCNインターネット、GMOとくとくBB、@nifty。 ・ドコモ光でWi-Fiルーターの無料レンタルがあるのはどこも1Gプランのみ。10Gプランでは基本有料もしくはご自身で用意する必要がある。 ![]() |
5、コミュファ光
コミュファ光の違約金負担キャンペーンは下記還元項目を全額還元していただけるものとなっています。
・他社回線の契約解除料
・撤去工事費
・ホームルーター等機器代金割賦残債金
(公式サイトより一部を引用したものです。)
6、メガ・エッグ
メガ・エッグの違約金負担キャンペーン還元項目は下記のみとなっています。
・他事業者が提供する光インターネットサービス(NTT、ソフトバンク、ケーブルTV 他)の「解約金」。
ただし「au ひかり」からのお乗り換えは対象外です。
・ADSLサービス、モバイルサービス(WiMAX、Wi-Fi 等)の「解約金」
(公式サイトより一部を引用したものです。)
![]() ![]()
(上記は新規加入割引、でんき割プラス適用時) ・・・MEGAEGG(メガエッグ)は株式会社エネコムが提供する中国地方で使える電力会社系光回線です。他社電力会社系同様、MEGAEGGも中国電力の対象電気プランとのセット利用で月額が業界相場よりも安くなります。さらに高性能セキュリティも3端末まで無料。最大8万円まで他社解約金もフォローしてもらえるので比較的乗り換えがしやすい光回線です。 |
・PC・スマホ・タブレット等3台までセキュリティ無料(トレンドマイクロ)。 ・乗り換えサポート。他社解約金を最大8万円までキャッシュバックがある。 ・移転工事費が無料。 ・IPv6を利用するには光電話か対応ルーターレンタルの契約が必須。 |
7、auひかり
auひかりの違約金負担キャンペーン還元項目は下記のみとなっています。
・他社のご自宅のインターネットまたは他社ホームルーター・モバイルルーターの解約違約金
(公式サイトより一部を引用したものです。)
![]() ![]()
(2年目月額5,500円、3年目以降月額5,390円) auスマートバリュー適用で半額(月額330円) ・・・auひかりはNTTとは異なるKDDI株式会社の独自回線です。auスマートバリューが適用されることでルーターレンタル料が半額になったり、超高速スタートプログラム(3年間割引あり)が4年目以降も割引継続したりするなどさまざまな優遇が成されます。 ![]() |
・通信業界トップクラスの高額キャッシュバックあり。 ・関東の一部地域は5G,10Gをご利用可。5Gは1Gと同月額(超高速スタートプログラム)。 ・auひかりマンションは古い設備タイプ(VDSL)が多い。他の1Gbps光回線と同じだけの月額料金を支払いながらも最大100Mbpsの低速タイプになることがある。 ・2022年7月1日以降にauひかりホームをお申込みされた方は契約期間終了後にauひかり設備(ケーブルとコンセント)が残る。撤去は任意。撤去したい場合は撤去費用31,680円がかかる。 ・auひかりテレビは専門チャンネルとVODのみ。地デジ,BS,CSは視聴不可。 ※①・・・auひかりホームでは初期費用相当額割引がネット分,電話分に分かれています(マンションはネット分のみなので問題なし)。auひかりホームでauひかり電話を申し込まない場合電話分が割引されなくなるため、auひかり電話と同月額が工事費として毎月かかるようになります。他にも、受付窓口によってはネットとともにauひかり電話を申し込まない場合は申し込む場合よりもキャッシュバック額が大幅に減額されることが多いです。他にもまだデメリットあり。こうした理由により、auひかりホームではauひかり電話を利用することはコスパ上必須と言って良いでしょう。何せ利用してもしなくても月額が変わらないことに加え、申し込まないと受け取れる特典が減ってしまうことが多いですからね。 |
auひかりの受付窓口は、対応プロバイダ8社のサイトに加えて複数の受付代理店サイトなど比較的多くあります。そのうちいくつかは独自の高額キャッシュバック等お得なキャンペーンを実施していますが、「ホームかマンションか?、auひかり電話は申込むか否か?、1Gか10Gか?」など申込内容次第で各社のキャッシュバック額は大きく変わります。受け取り時期その他申込特典の有無も窓口によります。ゆえにauひかりはご自身の申込内容やご希望に合った最適な窓口・プロバイダを選ぶのがおすすめです。詳細は上記おすすめ記事をご覧ください。 |
2、光回線の違約金負担キャンペーンCB申請・受け取りの基本4ステップ
光回線各社の違約金負担キャンペーンキャッシュバックに共通する基本的な流れは大まかですが下記になります。
- まず現在ご利用中の光回線をご契約・ご利用中のままで乗り換えたい光回線に申込む。
- 次に現在ご利用中(乗り換え元)の光回線を解約し、違約金その他を支払う。
- 支払った違約金等の請求明細書※を取得して乗り換え先光回線に提出・キャッシュバック申請をする。
- 指定された時期にキャッシュバックを受け取る。
3、光回線各社の違約金負担キャンペーンにおける注意点
光回線の違約金負担キャンペーンにはいくつか注意点がありますので、ここではそれについて解説していきます。
1、還元方法は現金以外の場合がある
「キャッシュバックなんだから当然現金還元でしょ!」とお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、実は還元方法は回線によりまちまちです。
一般的には口座振り込みでの現金による還元が多いですが、回線・プロバイダによっては普通為替・電子マネー・ポイントでの還元、あるいは一定期間の月額値引きといった形で還元されるところもあります。各社のキャッシュバックに関する注意事項はしっかり確認しておきましょう。
2、違約金等は一時的に負担する必要がある
「違約金等を乗り換え先が負担してくれる」とは言っても、代理で乗り換え先光回線がそのまま支払ってくれるわけではありません。
上記ステップにありますように基本どこも一時的にはユーザーご自身で負担する必要があります。そしてその支払った請求明細書(証明書)を乗り換え先に提出することで、各社の還元項目に合致する部分の還元を受け取ることができるのです。
3、お申込み時点ではまだ乗り換え元光回線を利用中である必要がある
光回線各社実施の違約金負担キャンペーンによるキャッシュバックを受け取るためには、基本新しく(乗り換え先)光回線に申し込む時点ではまだ乗り換え元光回線を利用中でなければなりません。
これはユーザー目線でいえば、「御社の光回線に乗り換えるために他社光回線を解約しましたよ」ということを形で示すものになります。そうでなければ、別段乗り換え目的ではない解約だった可能性を疑われてしまいます。
どのみち同じように乗り換えていたとなれば、乗り換え先光回線がわざわざユーザーの違約金を負担する意味もなくなってしまいますからね。
4、終わりに
光回線を乗り換える際に解約コストがかかる場合、それを還元してくれる回線各社の違約金負担キャンペーンはぜひとも利用したいサービスの1つです。ご自身のケースで発生する還元対象項目をできるだけ補ってくれる乗り換え先を選ぶことでよりお得に乗り換えることができます。
また、そうした違約金負担キャンペーンを実施している光回線サービスは比較的お得な料金体制のところが多いです。そうした光回線サービス側からすれば、新規顧客を獲得するためにそれだけのコストを割けているのです。ユーザーがお得感を感じずすぐ離れてしまうような料金体制ではサービスが成り立っているはずありませんからね。
ぜひともこうした違約金負担キャンペーンをきっかけとして、現在ご利用中のところよりもさらにお得に利用できる光回線を見つけてみてくださいね。
それでは今回はこの辺で。
お読みいただきありがとうございました☺