5G通信が使える格安SIM|5G対応地域はまだまだ限定的です

2021年1月22日

5Gが使える格安SIMをお探しですか?

その前に、一応知らない方のために明確にしておきたい前提事が1点あります。それは、格安SIMで5G通信を利用するためには格安SIM(SIMカード)ご利用端末ご利用エリアの3つ全てが5Gに対応していなければならないということです。

つまり、格安SIM(SIMカード)とご利用端末がいくら5Gに対応していたとしても、ご利用エリア‥つまりは居らっしゃる地域がご利用回線における5G対応エリアに該当していなければ5G通信は使えないということです。

そしてその5G対応エリアというのがタイトルにもあります通り、格安SIM各社が設備を借りている大手携帯電話会社(au、docomo、softbank、楽天モバイル)のエリア全てを合わせても、2022年時点でまだまだ限定的です※。全国のあちらこちらにまばらに点在しているといった感じですね。このことを踏まえておいてください。

(※格安SIMで使える5G通信が可能なエリアは、格安SIMが通信設備を借りている各大手携帯電話会社の通信エリアに準じます。)

こちらのページでは、5Gとは何かというご説明から5Gが使える格安SIM、そして格安SIMが設備を借りている大手携帯電話会社各社の5G対応状況・エリアなどについて解説しています。5G通信が使える格安SIMに興味をお持ちの方はぜひご覧ください。

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1、5Gとは

5G(「ファイブジー」と読む)は「5th Generation」の略語で、「第5世代移動通信システム」を指します。国際電気通信連合(ITU)が定める無線通信システムで、これまでは1980年代に始まったアナログ携帯電話の1G(第1世代)から、2010年代のスマートフォンが台頭した4G(第4世代)に至るまで、10年ごとの技術向上を世代分けして呼んでいるものです。

同時接続
[ITUが定める無線通信システム
世代の歴史]

  • 1G・・・第1世代(1980年代)はアナログ携帯電話の時代。
  • 2G・・・第2世代(1990年代)はデジタル携帯電話・PHSの時代。通信がデジタル化してインターネットへの接続を開始。
  • 3G・・・第3世代(2000年代)はガラケーの時代。KDDIの「ezweb」やNTTドコモの「iモード」が登場し、モバイル機器のインターネット接続が一般化した。
  • 4G・・・第4世代(2010年代)はスマートフォンの時代。50Mbps~1Gbps程度の超高速通信を実現。「LTE(Advanced)」「WiMAX2」等の通信規格が該当。

そしてついに出てきた5G(第5世代)はこれまでの4Gをはるかに上回るほどに

  • 高速大容量
  • 多数同時接続
  • 低遅延

という3つの特徴をもって圧倒的な進化を果たしました。具体的には下記へ。

4G5G5Gの4Gとの違い
通信速度最大1Gbps最大20Gbps約20倍
同時接続機器数数個程度100個程度約10倍
遅延速度(ms※)10ms※1ms約10分の1
※ms = millisecond。ミリ秒。1000分の1秒。
5G

このように5Gは、通信速度が4Gの約20倍と超高速で、同時接続機器数は4Gの約10倍、遅延は約10分の1と大幅に短縮されます。この新しい通信技術「5G」によって私たちの暮らしにおけるネット環境はこれまでとは比べ物にならないくらいに快適なものになります。

もちろんそれだけでなく医療や教育、交通、エンターテインメント(VR)などさまざまな分野でも今後5Gが活用されることで、これまで不可能とされてきたさまざまなことが実現するようになります。遠隔手術やAIによる自動運転などがまさにそれですね。

2、5G通信が使える格安SIM

現在5G通信が利用できる格安SIMには下記があります。5G対応のスマホ端末をお持ちでない場合は、SIMカードの契約と一緒に格安スマホも購入可能ですよ。

  1. LinksMate (ドコモ回線対応)
  2. mineo (au、ドコモ、ソフトバンク回線全対応)

1、LinksMate

LinksMate(リンクスメイト)は、ゲーム関連の事業を中心に手掛ける株式会社LogicLinksが運営するドコモ回線系の格安SIMです。ゲームやSNS他コンテンツ配信等の通信量が90%以上OFFになるカウントフリーオプション(月額500円)が人気です。

LinksMateは2020年6月頃より、格安SIMではどこよりも先んじて5Gサービスの提供を開始しました。こちらで5G回線オプション(月額550円税込)を申し込むことで、5G対応端末はNTTドコモの5G通信エリアにて5G通信を利用することができるようになります。ドコモの5G通信エリアは下記事よりご確認ください。

>>LinksMateはこちら

2、mineo

mineo(マイネオ)は有名なのでご存じの方も多いでしょう。関西電力グループ株式会社オプテージが提供する格安SIMです。au、ドコモ、ソフトバンク回線全てに対応していて料金は一律同じ。月のデータ容量を家族や友人あるいはユーザー同士で分け合える各種パケットサービスが人気です。

ここmineoでも2020年12月より5Gサービスの提供が開始されました。こちらで5G通信オプション(月額220円税込)を申し込むことで、iPhone12等の5G対応端末は各携帯キャリアの5G通信エリアにて5G通信を利用できるようになります。

>>mineoはこちら

(「5G」について一点注意点があります。5G通信をご利用の場合、各社で選択できるSIMカードの種類が限られます。とりわけ「データ通信のみ+SMS付き」のSIMカードは、5G通信のオプションと一緒には申し込めないことが多いですのでご注意ください。)

3、大手携帯電話会社の5G通信エリア~実状と今後の予定

大手携帯電話会社4社の5G通信の実状と今後の基盤展開予定は下記のようになっています。各社の現在の5G通信エリアを確認できます。

1、auの5G通信エリア

・・・auは2020年3月26日に5Gサービス提供を開始。auの開始当初の5G通信速度は下り最大2.8Gbps、2020年10月時点では下り最大4.1Gbpsを実現。2024年度中に基盤展開率93.2%を目指すと発表しています。

auの5G通信エリアを確認する

2、ドコモの5G通信エリア

・・・NTTドコモは2020年3月25日に5Gサービス提供を開始。NTTドコモの5G通信速度は提供開始の2020年3月時点で下り最大3.4Gbps、同年6月以降は下り最大4.1Gbpsを実現。2024年度中に基盤展開率97%を目指すと発表しています。

ドコモの5G通信エリアを確認する

3、ソフトバンクの5G通信エリア

・・・ソフトバンクは2020年3月27日に5Gサービス提供を開始。ソフトバンクは5G開始当初では高速通信を実現できる「ミリ波帯」を利用していない為、通信速度は下り最大2Gbpsからのスタート。

ソフトバンクの5G通信速度がさらに向上するのは2021年3月以降予定(ソフトバンクが総務省に提出した5G開発計画によると、ミリ波帯の利用開始時期が2021年3月頃となっています)。2024年度中に基盤展開率64%を目指すと発表しています。

ソフトバンクの5G通信エリアを確認する

4、楽天モバイルの5G通信エリア

・・・楽天モバイルは2020年6月頃に大手3社より少し遅れて5Gサービス提供を開始。2024年度中に基盤展開率56.1%の予定となっています。

楽天モバイルの5G通信エリアを確認する


参考:総務省「第5世代移動通信システム(5G)の導入のための特定基地局の開設計画の認定」

4、まとめ:5G対象地域はまだまだ限定的です。本格的に使えるのは2024年以降

上記データより、5G通信が比較的早く使えるようになるのは、au、ドコモの2社となりそうです。そして遅くなるのが、ソフトバンク、楽天モバイルの2社です。下記参照。

【▼各ブランドの基盤展開予定まとめ】

  • au ・・・2024年度中に基盤展開率9割以上を予定。
  • ドコモ ・・・2024年度中に基盤展開率9割以上を予定。
  • ソフトバンク ・・・2024年度中に基盤展開率6割強を予定。
  • 楽天モバイル ・・・2024年度中に基盤展開率約6割弱を予定。

5G通信が使えるエリアは、2021年時点では全国各地の主要都市を中心にまばらに点在しているに過ぎずまだまだ限定的なので、当面は4G・LTE中心のモバイルネット環境が続きます。

回線キャリアにもよりますが、5G通信がある程度さまざまな地域に浸透し、携帯電話その他で本格的に使えるようになるのは2024年以降になるでしょう。

とはいえ、お住いの地域がもしご利用キャリアの5G通信エリアにすでに該当している場合は、「瞬足5G」と謳われるその快適さを早速試してみられると良いでしょう(^_-)~☆