光回線(固定回線)の種類・特徴一覧2024年
こんにちは、タクです。
こちらの記事では今現在使われている光回線(固定回線)の種類と特徴をケーブルテレビ回線も含めて分かりやすく一覧にしてみました。
現在の固定回線は光回線に加えてケーブルテレビ回線も含めると大きく上記4種類に分かれます。
それでは下記に詳細を解説していき、最後にまとめとニーズ別おすすめをご紹介します。
Contents
1、NTT光コラボ(ドコモ光,ソフトバンク光・・他)
・プロバイダの選択肢が豊富
NTT光コラボレーション(以下光コラボ)は多くのプロバイダが参入しているため選択肢が非常に豊富です。光コラボ自体は500事業者以上から提供されているため500種類以上あることになります。ただしその中でも上記に挙げた主要10回線が光コラボの大半のシェアを占めます。ドコモ光は24プロバイダから選択可。それ以外は1回線=1プロバイダ。
ユーザーはこれらの中で自分のニーズやライフスタイルに合ったプロバイダを選ぶことができます。例えば、サポート体制が手厚いところ、月額料金が安いところ、または特定の付加サービス(クラウドサービス、セキュリティサービスなど)を重視しているなどプロバイダによってさまざまな特徴があります。
・新規向けキャンペーンが多い
光コラボはプロバイダごとに多くのシェアをとろうという競争が激しいため、初期費用の割引やキャッシュバック等の新規向けキャンペーンが頻繁に実施されています。これにより初期コストを極力抑えてサービスの利用を始めやすくしている点がユーザーにとって大きな魅力です。
・複数サービスの契約を一括管理できる
プロバイダや携帯電話会社などが光コラボ回線を提供する場合、ネット・電話・テレビ・モバイルの契約を一括で管理できる場合が多いです。これにより、複数サービスの請求をまとめることができ、管理が簡単になります。
・キャリア回線他はモバイルセット割がある
光コラボの中で特に選ばれているのは月額が安いものに加えてやはりモバイルセット割を用意している携帯キャリアの回線です。光コラボとスマホその他サービスを同一サービス元でまとめることでお得な割引を受けることができます。
・光コラボ間は乗り換えが簡単(事業者変更)
光コラボ回線同士の乗り換えは新規工事を必要としないため、事業者変更の手続きだけで簡単に乗り換えができます。でも1点これら乗り換えのデメリットとして挙げられるのが、事業者変更や転用(フレッツ光⇒光コラボ)の場合は新規契約時よりも特典内容が減る場合がある点です。キャッシュバック額減額など。
また、いくら簡単に乗り換えできるからといって短期間でいくつもの事業者変更を繰り返すようなことも個人としての信用問題につながりかねないので推奨しません。光回線の乗り換えは利用中何らかの不都合が起きた場合のリスクヘッジ程度に考えておきましょう。
・NTTフレッツ光と同じ(同等の通信品質・全国対応)
光コラボはNTTフレッツ光を使用しているため、通信品質も基本的にはフレッツ光と同等のものが期待できます。もちろんフレッツ光同様全国エリアに対応しています。ただし、実際は選んだプロバイダの所有するバックボーン回線の容量、接続方式、ユーザー数、設備の対応状況などによって実測値や安定性は変わってきます。
- ドコモ光は24プロバイダから1社選択しなければならない ・・・ドコモ光の場合、対応する24プロバイダから1社を選択することになります。同じドコモ光でも選ぶプロバイダによって実際の通信速度や安定性・月額(2通り)などが変わります。
- 事業者によりサービス内容が異なる ・・・NTT光コラボはドコモ光を除けば基本的に1回線=1プロバイダ事業者です。どこの回線(プロバイダ事業者)を選ぶかでサービス内容が異なります。具体的には実際の通信速度、提供するルーターの性能やセキュリティソフト、メールアドレス、サポートなどに大きな違いが出てきます。
2、独自回線(auひかり,NURO光)
・モバイルセット割がある
auひかりはau携帯とのセット割「auスマートバリュー」、NURO光の場合はソフトバンク携帯とのセット割「おうち割光セット」があります。ともにご利用プランにより毎月550or1,100円が携帯料金から割引されるものです。
・工事日調整の柔軟性
独自回線は工事のスケジュール調整において比較的柔軟な対応が可能です。フレッツ光はNTTのスケジュールに依存するため工事まで時間がかかることがありますが、独自回線はプロバイダ側での調整が可能なため、比較的早く工事できる場合が多いです。
・独自設備による高速通信
独自回線最大のメリットは通信速度が非常に高速であることです。特にNURO光は最大2Gbpsの超高速回線を提供しており、一般的な光コラボの1Gbpsを大きく上回ります。auひかりも最大1Gbpsのプランを提供しており、双方ともに独自設備の利用による安定した高速通信が好評となっています。
・新規向けキャンペーンが多い
auひかりやNURO光は、新規契約者向けのキャンペーンや特典が充実しています。例えば高額キャッシュバック、工事費の実質無料化はどちらでも提供されており、これによって初期費用を抑えつつサービスの利用を始めやすくなっています。
・NTTより利用者が少ない分回線混雑が少ない
独自回線は利用者の多いNTTのフレッツ光を利用した光コラボとは異なり、回線混雑が少ないというメリットがあります。フレッツ光は夜間や休日に回線が混み合って速度が低下することがある一方、独自回線はエリアが広い割に利用者が限られているため、比較的安定した速度を維持できます。
- 工事に時間がかかる ・・・auひかりやNURO光の工事はともに通常「宅内」「屋外」の2段階で行われ、NURO光の場合はそれが2回に日を分けて行われます。工事日の調整自体は比較的しやすいものの、工事にかかる時間に関しては他の種類の光回線よりも長くなることがあります。
- 解約時の撤去費用がかかる(任意) ・・・auひかりもNURO光も解約時に回線撤去する場合、万単位の撤去費用がかかります。どちらの回線も撤去するか否かは任意ですが、集合住宅の場合は退去時に大家さんから回線撤去を求められることがあるので注意が必要です。ちなみに光コラボの場合は基本解約時の撤去は不要でNTTによる機器回収が行われるだけです(無料)。
- 集合住宅での利用に制約がある場合がある ・・・auひかりやNURO光を集合住宅で利用しようとした時、回線自体が導入不可の建物であったり、マンションプラン適用不可(ホームプラン適用可)であったり、適用されるマンションプランが最大100Mbps等の低速プランであったりなど、いくつか制約があるケースがあります。
3、電力会社系光回線(コミュファ光,eo光・・他)
・新規向けキャンペーンが多い
電力会社系光回線は地域限定のため、限られた地域内でできるだけ多くのシェアをとろうと新規向けキャンペーンや特典が豊富に展開されています。主には独自回線と同じく、やはりキャッシュバックや工事費無料など初期費用を抑えられるものになっています。
・プロバイダ一体型プランが多い
電力会社系光回線はプロバイダと一体化したプラン・サービスが多いため、別途プロバイダを選ぶ手間が省けます。これにより契約手続きや月額料金の管理がシンプルになり、トータルコストが見えやすくなる利点があります。
・電気,auスマホとのセット割がある
電力会社のサービスと光回線をセット契約することで、電気料金の割引やポイント還元といった特典が提供されることがよくあります。反対に光回線のほうの月額料金が安くなるプランのあるところもあります。また、電力会社系光回線は5社全てauのセット割「auスマートバリュー」の対象回線となっています。
・各地方限定の地域密着型サービス
電力会社系の光回線は地域限定のため、地域ごとの特化したサービスが期待できます。地元の大手電力会社が運営しているため、エリア内でのサポートが手厚いことが多く、トラブルやサポートを受けたい時には迅速に対応してもらえることが多いです。
・独自インフラ利用で回線安定性が高い
電力会社系光回線は独自のインフラを持っているため、ユーザー数の多いNTT光コラボ等とは違って回線安定性が高いのが特徴です。電力会社が自社の電力網を利用して整備している場合が多く、光コラボなどに比べて通信品質が優れている場合があります。
- 提供エリアが限定されている ・・・電力会社系光回線は地域限定回線です。このことにより起こりうる問題は契約時よりもむしろ解約時です。何らかの事情で契約期間中にエリア外への引越しを余儀なくされた場合当然解約する必要がでてきます。そうなった場合工事費残債や解約違約金、撤去費用などで想定外の出費となるケースがあります。また、各回線ともお得な割引プランを選択した場合は最低利用期間2年以上で設定されているケースが多いです。そのため、2年以内に引越しする可能性のある方は他の種類の回線を検討なさるのが良いでしょう。
- 月額基本料金が高めの場合がある ・・・電力会社系光回線は光コラボなどと比較すると月額基本料金がやや高い傾向にあります。電気やスマホとのセット割や、電話・テレビなどを含めたセットプランが適用されない場合、他の光回線に比べてコスパ面で劣る可能性があります。また、多くの場合初めの1~2年間にあたる割引期間が過ぎると月額は通常の基本料金に戻ってしまいます。ゆえに長期でお得に使いたい方ほど月額基本料金の安さは大事になってきます。
4、ケーブルテレビ回線(J:COM・・他)
・格安月額の場合がある
ケーブルテレビのインターネットプランは地域やプロバイダによって他の光回線よりも安いプランが提供されていることがあります。特にテレビサービスとセットで契約すると割引やお得なセットプランが適用される場合があります。
例えば大手J:COMの場合だと「J;COM In My Room」というサービスがあります。このサービス対象物件は建物オーナーが費用負担してくれていることで、入居者は無料または特別料金でお得にJ:COMのテレビやインターネットサービスを利用できます。
・工事が簡単な場合がある
既にケーブルテレビの設備が導入されている建物の場合、インターネットの工事が簡単に行えることがあります。通常光回線の導入には新たな工事が必要となりますが、ケーブルテレビの回線は既存のインフラを活用できるため手間がかからず、わずかな期間でインターネット接続が可能になることがあります。
・テレビとのセット契約が便利
ケーブルテレビを既に利用している場合、ネットも同じところで契約すると請求が一本化される利点があります。また、セットプランや割引が適用されることで料金総額が安くなることもあります。
・地域によっては利用しやすい
光回線はNTT光コラボ以外はどれも対象エリアが限定され、引けない地域が存在します。それに対してケーブルテレビのインターネットは比較的多くの地域で利用可能です。特に田舎や都市部以外の地域には、地元のケーブルテレビ回線が整備されていることが多いです。大手J:COMも以前はケーブルテレビが整備されている地域限定のネット回線でしたが、現在は日本全国に対応しています。
・集合住宅は低速通信になることがある
従来ケーブルテレビのインターネット回線はFTTN(Fiber to the Node)という下り最大120M~1Gbpsの範囲となる比較的遅いタイプの回線設備が使われていることが多いです。現在戸建ての場合は新規工事で光回線を引くことで、多くの場合NTT光コラボなどと同様に下り最大1Gや10Gbpsの光回線を引くことができるようになりました。
しかしすでにケーブルテレビ回線が導入済みの集合住宅の場合、従来のFTTN設備が使われていることで低速通信しか利用できないケースがあります。
- 通信混雑のリスク ・・・ケーブルテレビ回線は同じ地域内のユーザーと帯域を共有していることが多いため、夜間混雑時に速度が低下するリスクがあります。地域限定回線あるあるですね。
- 提供エリアが限定されている ・・・ケーブルテレビ回線は地元の各ケーブルテレビ会社がサービス提供していることが多いため、個々の会社別に考えれば提供エリアがかなり限定されていることになります。地域限定となっているネット回線ほど引越し時に解約を余儀なくされ、解約費用がかかることに繋がります。近く引越しする可能性のある方は注意が必要です。
- FTTN方式による様々なデメリット ・・・ケーブルテレビのインターネット回線はテレビ回線と併用するFTTN通信方式が今も使われている場合があります。FTTN方式が使われている場合、上り速度が最大10Mbps~と遅いケースがあることや、推奨されるルーター機器が他のNTT光回線とは違うことがあること、テレビとネットの通信帯域を共有しているケースで起こりうる相互影響などに注意する必要があります。
5、まとめ
まとめです。
固定回線は大きく分けて光回線をメインに下記4通りに分けられます。
- プロバイダの種類豊富かつ全国対応のNTT光コラボレーション
- 独自設備でエリアの広い高速独自回線
- 電気他サービスとのセットプランが魅力の電力会社系光回線
- テレビとのお得なセット契約が魅力のケーブルテレビ回線
結論。おすすめとしては、通信速度や提供エリアの広さにこだわりたい方には光コラボか独自回線がおすすめです。
一方、電気やテレビ等のオプションサービスもお得に利用したい方には電力会社系光回線やJ:COMがおすすめとなります。
それでは今回はこの辺で。
お読みいただきありがとうございました☺