[まるわかり]NURO光のメリット･デメリット(注意点)
IT管理人
こんにちは、タクです。
こちらの記事では国内最速と名高いNURO光のメリット･デメリットについて解説していきます。NURO光というのはただ速いだけでなく、WIFI無料や高額キャッシュバック、複数のセット割と結構メリットは多いです。しかしその一方で意外なデメリットもあり。詳しくは記事内にて。
1、NURO光の基本情報
- 回線の種類： ソニーネットワークコミュニケーションズ(株)提供の独自回線
- プロバイダ： So-net
- 提供エリア
- 2ギガプラン：北海道･関東･東海･関西･中国2県(広島･岡山)･九州2県(福岡･佐賀)
- 10ギガプラン：北海道･関東･東海･関西･中国2県(広島･岡山)･九州2県(福岡･佐賀)･東北(宮城･福島･山形)の一部エリア
- 通信速度：
- 2ギガプラン：下り最大2Gbps･上り最大1Gbps(無線接続時は概ね下り1.3Gbps)
- 10ギガプラン：下り上りとも最大10Gbps(無線接続時概ね4.8Gbps|一部機種は2.4Gbps)
- 通信方式： MAP-E方式(IPoE IPv4overIPv6)
- WiFi： SONY製ONU(無線LAN内蔵)を無料レンタル
- 初期費用：
- 新規登録料：3,300円
- 工事費：44,000円
- 料金プラン：
NURO光2ギガ･10ギガは戸建てもしくは39戸以下の集合住宅にお住まいの方がお申込み可。各プラン料金(ネットのみ)は次の通り。いずれも初月の月額料金は日割り。
・NURO光2ギガ(3年契約)月額5,200円
・NURO光2ギガ(2年契約)月額5,700円
・NURO光10ギガ(3年契約)月額5,700円 - オプション：
- NURO光2ギガ･10ギガ共通オプション・・・NURO光でんわ(北海道･東北･関東：月額550円｜東海･関西･中国･九州：330円)、NUROでんき、NUROガス、ひかりTVforNURO(月額1,100円～)、U-NEXTforNURO(月額2,189円)、NURO光Safe(月額550円)、NUROさくっとサポート(月額550円)、PlayStation5forNURO(月額1,680円)、amuelinkforNURO(月額1,078円)
- NURO光2ギガ限定オプション・・・NUROスマートライフ(月額550円)、つながるメッシュWiFi(月額330円)、ブラビア月額オプション(月額1,430円)
- セット割： NUROモバイルセット割、おうち割光セット(ソフトバンク)、NUROでんき、NUROガス
- 回線公式キャンペーン： 基本工事費実質無料、レンタルWiFi最大2か月無料(初期費用2,200円|10G/3日超過時の速度制限あり)、オプション申込で最大2万円還元(ひかりTVforNURO･NUROでんき･NUROガス)、NUROでんき･NUROガスとのセット利用でNURO光の月額最大701円割引、NUROスマートライフ月額最大3か月無料
- 開通までの期間： 1～3か月
- お支払方法： クレジットカード、キャリア決済(NTT請求･ソフトバンクまとめて支払い･auかんたん決済)、口座振替(口座振替は電話申込でのみ選択可)
- 解約時の回線撤去費用(任意)： 11,000円
NURO光はSo-netが提供する独自回線で、標準プランで下り最大2Gbpsという通信速度を実現。これに対してNTT光コラボやauひかりなどの標準プランは下り最大1Gbpsです。このように通信速度が違う理由は伝送技術の違いにあります。
NURO光で採用されている伝送技術は欧州を中心に普及している世界標準テクノロジー「G-PON」というもの。一方、NURO光以外の1G光回線(auひかりや光コラボなど)は全て、2004年頃より実用化されたNTT開発の「GE-PON」という伝送技術が使われています。PON伝送技術の詳細についてはこちら⇒「NTT技術ジャーナル｜技術基礎講座【GE-PON技術】へ。
NURO光は工事費実質無料なので初期費用は基本的に新規登録料3300円のみ。あとは月額のみで利用可。NURO光の月額は回線業界の戸建て相場(5千～6千円程)通りで、3年契約(月額5,200円)であれば相場内でも比較的安価な月額料金と言えるでしょう。
その他NURO光の具体的なメリット･デメリットについて下記にご紹介していきます。
2、NURO光の7つのメリット
ここではNURO光のメリットを解説します。提供元が同じ別サービスにあたる「NURO光forマンション」にも当てはまるメリット、NURO光にのみ当てはまるメリットに分けてご紹介しています。
▼解説
[共通]・・・「NURO光」「NURO光forマンション」の両方に当てはまる項目。
[N]・・・「NURO光」のみに当てはまる項目。
- [共通]WiFiが無料。
- [共通]工事費が実質無料。
- [共通]高額キャッシュバックが受け取れる。
- [共通]スマホ･電気･ガスとのセット割がある。
- [共通]NTT系光回線よりも標準プランの通信速度が速い。
- [N]オプション申込で追加キャッシュバックを受け取れる。
- [N]お支払方法はクレジットカード決済以外にも各種キャリア決済を選択できる。
1、[共通]WiFiが無料。
NURO光では無線LAN内蔵ONUが無料レンタルされます。NURO光で利用するのは基本この1機器のみですが、これだけでWiFiを無制限にご利用可。またWiFiバージョンに関しては、現在新規申込の方へ提供される機種は全て「WiFi5(11ac)」対応とされています。
2、[共通]工事費が実質無料。
NURO光の工事費は実質無料です。具体的には工事費44,000円ですが、公式キャンペーン「基本工事費実質無料」により、初回契約期間内に毎月分割で支払う工事費と同額が毎月そのまま割引される形により、工事費実質無料となります。
ただし、初回契約期間(2or3年)内に解約した場合には割引がなくなるため、その時点で払い終えていない工事費残債を一括払いする必要が出てきます。NURO光以外にも「工事費実質無料」と謳っている光回線は多いですが、基本これと同様の形です。
3、[共通]高額キャッシュバックが受け取れる。
NURO光は日本国内の光回線の中でもオプションなしで受け取れるキャッシュバック額がauひかりに次いで高額な光回線です。その金額は2024年6月現在「6万円」。ちなみにNURO光forマンションのほうのキャッシュバック額はここ数年変わらず「2万5千円」です。
NURO光はこのキャッシュバックにより約1年間の月額がほぼ無料になると言えます。NURO光forマンションのほうは建物の利用戸数により、大体9～12か月間の月額が無料となる計算です。
4、[共通]スマホ･電気･ガスとのセット割がある。
NURO光にはスマホ･電気･ガスとのお得なセット割があります。下記参照。1つ目のNUROモバイルセット割を除けば、NURO光だけでなくNURO光forマンションも対象です。
- 「NURO光＋NUROモバイル」セット利用でNUROモバイルが1年無料～。(こちらはNURO光forマンションは対象外です)
- 「NURO光＋ソフトバンクスマホ」セット利用でソフトバンクスマホが永年毎月最大1,100円割引。
- 「NURO光＋NURO電気」セット利用でNURO光が毎月501円割引。
- 「NURO光＋NUROガス」セット利用でNURO光が毎月200円割引。
5、[共通]他の光回線よりも標準プランの通信速度が速い。
NURO光は標準で下り最大2Gbpsの超高速光回線です。一方、例えばドコモ光やソフトバンク光といったNTT系の光コラボレーション回線全般は全て標準プランで下り最大1Gbpsです。その他の光回線も同じ。これがNURO光がテレワークやオンラインゲーマー等速度を必要とする多くの方々に人気となっている理由です。
また、NURO光を2Gプランでお申し込み後、ご利用中にお住まいの地域が10G提供エリアに含まれるようになった場合にはお申込みにより10Gプランにアップグレードすることが可能です(NURO光公式HPに記載あり)。
6、[N]オプション申込で追加キャッシュバックを受け取れる。
NURO光と「ひかりTVforNURO」「NUROでんき」「NUROガス」いずれかのオプションを同時申込することでキャッシュバックが受け取れます。すべてお申込みの場合のキャッシュバック額は20,000円。
- NURO光＋ひかりTVforNURO・・・12000円追加キャッシュバック
- NURO光＋NUROでんき・・・6,000円追加キャッシュバック
- NURO光＋NUROガス・・・2,000円追加キャッシュバック
ちなみにNURO光以外にもひかりTVを同時申込することでキャッシュバックが受け取れる光回線にはGMOとくとくBBのドコモ光があります。こちらの場合、回線＋ひかりTVで18,000円キャッシュバックとなっています。その他映像サービス同時申込で最大64,500円キャッシュバックあり。
7、[N]お支払方法はクレジットカード以外にも各種キャリア決済を選択できる。
NURO光のお支払方法はクレジットカード他、口座振替や各種キャリア決済も選ぶことができます。ただし、クレジットカード以外でのお支払いは手数料がかかる点に注意。詳しくは下記デメリット4を参照。
【▼NURO光のお支払方法一覧】
- クレジットカード(デビットカードは不可)
- 口座振替
- NTT請求
- ソフトバンクまとめて支払い
- auかんたん決済
3、NURO光の4つのデメリット(注意点)
ここではNURO光のデメリットについて上記同様に解説していきます。人によっては関係なかったりしますが、一応お申込み前には把握しておくべき注意ポイントです。
▼解説
[共通]・・・「NURO光」「NURO光forマンション」の両方に当てはまる項目。
[N]・・・「NURO光」のみに当てはまる項目。
- [共通]引っ越し時は一度解約する必要がある。
- [共通]メールアカウント(アドレス)が付与されない。
- [N]工事が2回必要⇒開通までの期間が長い。
- [N]お支払方法にクレカ以外を選択すると毎回決済手数料がかかる。
1、[共通]引っ越し時は一度解約する必要がある。
NURO光をご利用期間中に引越しをすることになり、引越し先でもNURO光を引き続き使いたい場合には一度解約をして引越し先での新規お申込みをする必要があります。
これだけ聞くとNURO光を止めるわけでもないのに高額な解約費用を支払わなければならないの？とお思いの方は多いかと思いますが、そんなことはありません。
実は引越し元の契約解除料と工事費残債は、引越し先でのNURO光ご利用開始時にしっかりと補填される仕組みになっています。ゆえに引越し時の一時的解約における実質的負担は0円ということになります。ただし、違約金補填サービスはNURO光のみ対象でNURO光forマンションは対象外です。
こうした件で共通するデメリットと言えるのは、一度解約＆新規申込をしなければならない手間がかかる点と、少なくとも一時的には引越し元の解約費用を負担しなければならないという点です。
＊ お引越しの場合、お引越し元のNURO 光のご解約およびお引越し先での
NURO光公式HPより抜粋。
NURO 光の新規お申し込みが必要になります。
2、[共通]メールアカウント(アドレス)が付与されない。
NURO光のご利用においては基本的にメールアカウント(アドレス)が付与されません。例えばNTT光コラボ回線各社の場合、大抵はそのプロバイダのメールアカウントが付与されます。
そしてそれをPCのメールソフトに設定することでメールサービスが使えるようになりますが、NURO光においてはその提供がありません。こういったプロバイダのメールアドレスが使えないというのは人によっては割と痛い点と言えます。
3、[N]工事が2回必要⇒開通までの期間が長い。
NURO光では基本的に宅内工事と屋外工事の計2回工事が別日で行われるため、基本1回の工事で済む他社光回線と比べると必然的に開通までの期間は長くなります。NURO光が公開している過去の工事データによりますと、全申込者の大体6～7割ほどの方はお申込みから2か月以内に全工事を完了しています。
その一方で2か月以上かかるケースも少なからずあり、大体1割前後くらいの少数ケースにおいては例えば配線ルートに障害物があったり場所的な問題で屋外工事が思うように進まないなどの問題が起き、場合によっては問題解消に時間を要して工事完了まで4か月以上かかってしまうケースもあるといいます。
4、[N]お支払方法にクレカ以外を選択すると毎回決済手数料がかかる。
NURO光のお支払方法は上記の通り複数ありますが、クレジットカード以外を選択した場合は毎回決済手数料がかかります。クレジットカードの場合は手数料無料です。
一方、各種キャリア決済(NTT請求･ソフトバンクまとめて支払い･auかんたん決済)の場合は全て110円/月、口座振替は220円/月の決済手数料がかかります。年換算するとこうした手数料は結構痛いですね。
4、まとめ
まとめです。
NURO光はほとんど初期費用なく始められる下り最大2Gbpsの超高速光回線です。一般的なNTT光回線の下り最大1Gbpsよりも速くて快適な通信環境が手に入ることで人気です。
しかしその一方でデメリットもあります。NURO光ご利用中にもし引越しすることになった場合は一度解約したのち新たに新規申込手続きが必要です。また、プロバイダのメールアドレスが使えないこと、開通まで3か月以上時間がかかるケースもあるなども注意しておくべきポイントです。
しかし、そういったデメリットを差し置いてもNURO光の標準で「超高速2Gbps」というのはとても大きなメリットといえます。当記事がNURO光の良し悪しを判断する材料となれれば幸いです。
それでは今回はこの辺で。
お読みいただきありがとうございました☺