楽天モバイルの5大デメリット+注意点を徹底解説します

2023年4月9日

こんにちは、楽天ユーザーのタクです。

この記事では、楽天モバイルを実際に使わせていただいている僕が実感している楽天モバイル5つのデメリット、その他注意しておきたい点について徹底解説していきます。

楽天モバイルを使うことをご検討なさっている方は知らずに契約してしまって後悔されないよう当記事を参考にされてみてください。

タク
IT管理人

楽天モバイルは残念ながら現時点では明確なデメリットがあります。人によっては下記デメリットのうちいずれかを理由として楽天モバイルが適さない結果となってしまうかもしれません。

1、楽天モバイルの5大デメリットを徹底解説します

楽天モバイルは現時点では下記デメリットがあります。しかし、このうちエリアや電波問題に関しては2024年半ば頃までにはかなり解消される見込みです。

▼楽天モバイルの5大デメリット+注意点
  1. 楽天モバイル対応機種は限られている
  2. 無制限の楽天回線エリアがまだ狭い
  3. 楽天回線エリア内も電波が悪い場合あり
  4. iOS版RakutenLinkは使えない機能あり
  5. 実店舗数が少ない
 +その他注意点あり

では詳細に入っていきます。

1、楽天モバイル対応機種は限られている

楽天モバイルは対応機種が限られます。特にAndroidは機能制限があることが多いです。現在ご利用中のスマホ端末で楽天モバイルへ乗り換えたい場合、まず下記ページにてご利用端末の対応状況を確認してみましょう。

>>楽天モバイル公式サイト「ご利用製品の対応状況確認」ページ

2、無制限の楽天回線エリアがまだ狭い

楽天モバイルは2022年末頃に4G人口カバー率98%を達成。それに対し、他の3キャリアは2020年までですでに人口カバー率99%超えを達成しています(ドコモ・ソフトバンクは2015年時点ですでに99%を達成)。

人口カバー率とは、国勢調査に用いられる約500m区画において50%以上の場所で通信可能なエリアを基に算出するものです。

近年エリアを急拡大してきた楽天モバイルはほとんどの場所で一応50%は越えているものの、1区画ごとの楽天回線エリアのパーセンテージはまだまだ3キャリアに及ばないであろうことが下記「キャリアの回線別全国無線局数」データより伺えます。

楽天モバイル一番の目玉でもある「定額データ無制限」も楽天回線エリア内のみ。エリア外ではパートナー回線(au)に接続されます。

パートナー回線接続時は高速データ通信は月5GBが上限です。それを超過後は月末まで最大1Mbpsの低速通信モードへ移行。別途データ購入も可。

ただ、エリアの広さを左右する楽天モバイル基地局数は現在急激に増加中なので、この問題は月日とともに徐々に解消されていくでしょう。

▼令和3年度
キャリアの回線別全国無線局数
  • 楽天モバイル・・・4G:18,413|5G:1,448。
    (⇒「2023年度中に4G基地局数は60,000超えの予定」と2022年8月に楽天モバイル三木会長より発表あり。)
  • ドコモ・・・4G:259,584|5G:7,135。
  • au・・・4G:190,469|5G:5,935。
  • ソフトバンク・・・4G:177,111|5G:6,580。
・引用情報:総務省総合通信基盤局 電波部移動通信課 令和4年3月発表PDFデータ
・上記「無線局数」とは全12種の周波数帯での基地局数、陸上移動中継局数及び陸上移動局数の合計値です。

3、楽天回線エリア内も電波が悪い場合あり

楽天モバイルは現在、自社回線エリアでは3大キャリアとは違う「ローバンド」と呼ばれる障害物に弱く飛びにくい電波を使っています。

ゆえに、楽天回線エリア内に居ても地下・建物内など場所により電波が繋がりにくいことがあります。また、一番近い基地局が遠めの場所にあるような田舎なども同じです。

この場合もやはりエリア外表示となってしまい、楽天回線ではなくデータ上限のあるパートナー回線に接続されてしまう場合があります(ただし、SIMの劣化等が原因の場合はSIM交換で解決します)。

ただし、2024年3月頃までには楽天モバイルも他の3大キャリアと同じ「プラチナバンド」電波を使用できる予定のため、繋がりにくいという電波問題の多くは近く解消される見込みです。

4、iOS版RakutenLinkは使えない機能あり

楽天モバイルでiPhone端末を使う場合、楽天モバイル専用通話アプリ「RakutenLink」の機能が制限されます。ちなみにiPad、iPod touchには非対応のアプリです。

「iOS版RakutenLink⇒RakutenLink」では通話(発信・着信),メッセージとも無料で利用可能ですが、「iOS版RakutenLink⇒RakutenLink以外」の場合は通話(発信のみ)可能で、着信・メッセージ機能は利用不可。

ゆえに楽天モバイルでiPhoneを使って他社サービス相手に着信やSMSメッセージ機能を利用したい場合、iOS標準の通話アプリ等を使うことになります。

その場合、受けた着信をそのままかけ直したりSMSメッセージの送受信をすると別途料金が発生することになります。ゆえに、楽天モバイルを不自由なくかつ安く使っていきたい場合は、iPhoneではなくAndroid端末のほうがおすすめです。

しかし今は多くの方はLINEでの通話メッセージが主体かと思いますので、仕事などでも電話番号での通話やSMSは利用しないという方であればこの件は大して問題ないことになります。

5、実店舗数が少ない

【▼キャリアの実店舗数】
  • 楽天モバイル・・・約1000店舗(2023年4月時点)
  • ドコモ・・・2208店舗
  • au・・・2135店舗
  • ソフトバンク・・・2237店舗
・引用:DreamNewsサイト
・楽天モバイル以外の3キャリアは2023年2月データ。
・日経新聞の調査によると、楽天モバイル店舗は2022年9月末時点では1261店舗まで拡大していました。しかし、郵便局店舗200か所削減の影響で2023年4月には約1000店舗ほどとなっています。

楽天モバイルの実店舗数は2023年4月時点で約1,000店舗とされます。これは上記の通り他の大手3キャリア各社の半分以下です。

実店舗数が少ないということは人口の少ない地域ほど近場に店舗がないケースが多く、「店舗に足を運びにくい」ことを意味します。

店員さんから直接口頭で説明を聞いたり、端末を直接見て購入したい方、端末のトラブル時に直接店舗に相談に行かれるような方の場合は、近くに店舗がないというのはかなり痛いデメリットと言えると思います。

しかしながら、上記のような方でなければ基本的に近場にお店がなくとも不自由はありません。何かしらトラブル発生の際にはmy楽天モバイルアプリからサポートに手軽にチャット相談することができますし、もちろん電話で問い合わせることもできます。

ちなみに僕も現在楽天モバイルを使わせていただくようになってから約3年が経過。一応家から1km半くらい離れたところに楽天モバイル店舗はありますが、一度も足を運んだことはありません。サポートにチャット相談したことは何度かあり、全部それで解決してしまっています。

2、その他注意点

ここでは上記デメリットの他に一部の方にのみ当てはまるなど、明確なデメリットとまで呼べないまでも一応知っておきたい楽天モバイルの各種注意点について簡単にまとめます。

【▼その他楽天モバイル注意点まとめ】
  1. 1日10GBを超えると速度制限がかかる可能性あり
  2. キャンペーンでの楽天ポイント進呈タイミングは約2か月後など遅めなことが多い
  3. 以前使えなかった楽天のキャリアメールは使えるようになっている
  4. RakutenオリジナルスマホはeSIMのみの仕様
  5. iPhoneSE(第2世代)以前のモデルは楽天/パートナー回線の自動切換に非対応

ではそれぞれの詳細です。

<1、1日10GBを超えると速度制限がかかる可能性あり>

楽天モバイル重要事項説明書には「お客様に公平にサービスを提供するために有益と認める通信速度の制御、通信の最適化を行うことがあります。」との表記があります。

口コミでは、確かに2022~2023年の間に「1日10GBを超えたら3Mbps程度まで速度が落ちた」など速度低下のコメントが複数見られました。しかしその一方で、「1日10GBを超えても速度低下しなかった」「1日10GB制限ってなくなったの?」などのコメントも見られました。

結論、楽天モバイルは具体的な発表は一切していませんが、無制限とは謳いつつ今後も状況に応じ「1日10GB」というのを1つの基準として超過したユーザーには速度制限を行う可能性があります。

とはいえ、1日10GBというのは実際とんでもないデータ量なので、通常のスマホ用途でご利用なさってる方にはほぼ関係ないことです。

例えば、楽天モバイルを自宅の固定回線代わりにして家族皆が1回線複数端末でネットを利用していたり、テザリングで1日中自宅PCでZoom利用や高画質動画の視聴をしているような方であればこうした制限事項にも注意しておくと良いでしょう。

<2、キャンペーンでの楽天ポイント進呈タイミングは約2か月後など遅めなことが多い>

楽天ポイントの取得はまず対象行動となるお買い物の翌日に「獲得予定ポイント」状態で反映され、その後「利用可能ポイント」に変わることで利用可能となります。進呈タイミング(獲得予定ポイント⇒利用可能ポイントに変わるタイミング)は獲得場所やキャンペーンによっても変わります。

例えばアプリ内広告閲覧や加盟店決済等では約2~3日後、楽天市場での商品購入時は約20日後、楽天の各種キャンペーンでは約2か月後くらい(キャンペーン次第)になることが多いです。

楽天モバイルのスマホ端末をポイントバックキャンペーンにより’実質1円’などで購入される方はいらっしゃるかと思いますが、その際の楽天ポイント進呈タイミングも約2か月後かキャンペーンによってはそれ以上後になります。

<3、以前使えなかった楽天のキャリアメールは使えるようになっている>

楽天モバイルRakuten UN-LIMITではキャリアメールが未だ使えないという古い記事情報に振り回されてる方もいらっしゃるようです。

以前使えない期間が長かったのですが、現在は2022年7月よりすでに「楽メール」という公式メールサービスが始まっており、現在はそちらが楽天のキャリアメールです。楽メールはRakuten Linkアプリ内でメッセージや通話機能とともに利用可。

<4、RakutenオリジナルスマホはeSIMのみの仕様>

楽天のオリジナルスマホ(RakutenHand5Gなど)はeSIMのみの仕様となっています。実はこれ以前は問題でした。eSIM対応業者が少なかったためその後の乗り換え先が限られてしまうからです。

しかし今現在は3大キャリアはもちろんのこと一部を除きほとんどの格安SIMでも対応されてきていますので、そうしたところへの乗り換えもほとんど問題なくなりました。

<5、iPhoneSE(第2世代)以前のモデルは楽天/パートナー回線の自動切換に非対応>

楽天モバイルをiPhoneSE(第2世代)以前の古めのモデルで利用する場合、楽天/パートナー回線の自動切換機能が非対応となっています。

この問題はその場ごとに切替方法を行っていくしか方法はなく、根本的な解消方法は今もありません。対象端末で楽天モバイルへの乗り換えを検討なさってる方はご注意ください。

⇒⇒iPhone機種別回線の切替方法詳細はこちら

【▼楽天モバイルRakutenUn-Limit Ⅶの料金プラン(税込)】
  1. 月0~3GB・・・月額1,078円
  2. 月3GB超過後~20GB・・・月額2,178円
  3. 月20GB超過後~・・・月額3,278円
【▼注意事項】
・別途ユニバーサルサービス料(約2円)がかかる。
・楽天回線エリア・・・データ無制限でご利用可。
・パートナー回線エリア(国内)・・・月5GBまで高速データ通信可。それを超過後は低速モード(最大1Mbps)で使い放題。別途660円/1GBでデータ購入可。
・パートナー回線エリア(海外)・・・月2GBまで高速データ通信可。それを超過後は低速モード(最大128Kbps)で使い放題。別途500円/1GBでデータ購入可。

|▲楽天モバイル公式サイトはこちら|

3、おわりに

楽天モバイルのデメリットは、現在「エリアの狭さ」と「電波問題」を2大問題として当記事に示したようにいくつもあります。利用する機種に関わる問題などはいくらでもユーザーの選択次第で対処可能ですが、この2点だけは全てのユーザーの使い勝手を左右する大問題ですからね。

楽天モバイルはこの2大問題解消のため、早急な基地局増設と3大キャリア同様のプラチナバンド電波獲得に向けて現在動いているようです。近々のニュースを参考にすれば2024年春頃にはこの問題の多くは解消されて状況は大きく好転しているのではないかと思います。

では今回はこの辺で。

お読みいただきありがとうございました☺